現物を確認し、近所に対する挨拶も終えると、塗装のための準備が始まります。その一
つが、足場の組み立てです。家の外壁を塗るわけですから、高所での作業を可能にする足
場が欠かせません。足場は家全体を囲うように設置されます。足場を利用してスムーズに
行き来すれば、作業が捗りますし、高さを恐れず仕事に集中できます。ただ足場は金属で
出来ていますから、組み立て作業時にはかなりの金属音が生じてしまいます。近所の人に
とっては不快な音ですから、事前の挨拶できちんと説明することもあります。また足場の
組み立ての付随作業にネット張りがありますが、こちらも重要な工程です。ネットは塗料
の飛び散りを防いでくれるからです。
足場を組んで最初に行うのは、高圧洗浄です。外壁には埃や汚れが貯まり、カビや苔が
繁殖しているところもあります。これらを業務用の洗浄機で一気に洗い流します。また剥
がれかけた塗料も並行して落とします。高圧洗浄は非常に時間のかかる工程なのですが、
塗膜を作るためには表面を綺麗にする作業がどうしても必要になります。長い作業時間の
間に問題点を発見できることも多く、職人の腕が試される時間でもあります。
高圧洗浄の次は養生を行います。養生シートはビニールが多く、繋ぎ目に専用のテープ
を用います。外壁周りを養生するのは当然なのですが、その他敷地内の車、庭等も、状況
に応じて養生されることがあります。ところでシートの周辺部にはるテープの役目は小さ
くありません。当該テープは塗装箇所との境目になるため、真っ直ぐ貼る必要があるから
です。
養生も終えれば、最後に下地処理を施します。経年劣化した壁にはひび割れや剥がれが
目立つため、それらを修繕しなければなりません。コーキングして凹凸を無くす作業が大
半を占めますが、塗装の出来を左右する工程のため、職人は慎重に行います。

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