木の吸放湿能によって防湿をするには, 20mm 位の厚みが必要とされており,そうした仕上げによって,不透湿に連続したメンプレムを構成することも難しい。

厨房では水蒸気の発生だけでなく室温が上がりやすく,天井裏との温度差が生じ,天井内結露や表面結露を防ぐ難しさは浴室以上である。火や水の心配な部分を除いては,タイルや金属板のような,不透湿性が高くても ,熱伝導の良い素材より は,せっこうボードや合板を下地としたビ、ニルクロス張りなどの方が無難であろう。もちろんビニルクロスはそれ自身ペーパーバリアの役は果たすものの,十分なものとはいえないし,その継ぎ目や,コンセントなどボックス周りからの水蒸気の浸入はさけ難いので,もう一層,防湿層を組み合わせた方が確実といえる。浴室からの水蒸気の発生は入浴時や浴槽そのものからに加え,入浴後の人体からも急激,多量に行われる。またこの影響をうける脱衣室と浴室との関係と同様に,厨房と食堂との関係も半開放といえる状態が多く ,水蒸気は直接的に流れ込みやすい。

したがって,浴室や厨房につながる部屋も,それらに準じて,換気とともに防湿の対策を十分にしなくてはならない。こうした部屋では,木質系の材料で仕上げたり ,透湿性ビニルクロスや紙,布の壁紙などを用いたり ,それらと組み合わせて下地を木質系とするなど,そこを調湿性をもったバッファとしようとする考えがよくとられる。

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