着色などの目的で用いられる樹脂、溶剤、水などに不溶の粒子を顔料といいます。溶解すものは染料といいます。

顔料が塗膜性能に及ぼす影響は極めて大きなものです。顔料は従来、体質顔料、錆止め顔料、着色顔料とに分類されていました。これ以外には、フレーク顔料、機能性顔料があります。

体質顔料とは、例えばクレー、タルクのように樹脂成分と屈折率に大差はありません。顔料は混合するとほぼ透明になりますが、顔料を加えることによって塗膜を硬く強くしたり、研磨しやすくしたりする効果があります。

錆止め顔料は金属の錆発生を抑えるために下塗りに使用する顔料です。例えば、亜鉛末のように電気化学的に防食するもの、ジンククロメートのようにクロムイオンを供給するもの、シアナミド鉛のように表面をアルカリ性にするものがあります。どれも防錆に効果がありますが、重金属を含む顔料の使用はできなくなってきています。

着色顔料には有機顔料、無機顔料などの多くの種類があります。顔料は色味、着色力、下地の隠蔽力、耐薬品性、耐候性を配慮して選択します。そして錆止め顔料同様、重金属(黄鉛、クロムバーミリオンなど)を含む顔料は使用されなくなってきています。有機顔料は一般に鮮明な色と着色力をもちます。しかし、隠蔽力や顔料の分散性に劣る傾向があります。

また、フレーク顔料は鱗片状のアルミニウム、酸化チタンコートしたマイカ、着色マイカ、シリカフレークなど、自動車塗装には欠かせない顔料です。これらの顔料は特殊な色彩を与え、意匠開発に素晴らしい力を発揮します。

機能性顔料は塗料にさまざまな機能を付与するために使用される顔料です。蛍光顔料、示温顔料、導電性顔料、断熱性・遮熱性顔料、潤滑性顔料、光触媒顔料などなど多岐に渡ります。