塗料は被塗物であっての存在です。どんな形状の被塗物を被覆しなければなりません。どのためには次の2点が必要条件です。

1.塗れること。(流動すること‥‥液体)

2.いつまでもドロドロしないで固まること(塗膜になること‥‥個体)

沢山の塗料が製品化されています。一般的に理解されているのは、塗料をペンキと呼ぶことです。それから種類を分けると①水性か油性、②屋根用、床用、壁用、プラモデル用などと用途別のものがあることです。

塗料、塗装分野にいる人間からすると、ペンキとかペンキ屋と呼ばれるのは嬉しくありません。塗料と言う化学工業製品を開発し、適切な管理の下で塗装し、社会に貢献していると自負しています。

水性塗料も油性塗料も固化し、被膜(塗膜)を形成しなければ塗装の目的を達成することができません。

固化したら、全ての塗料はチョコレートタイプとクッキータイプの2種類のみに分類されます。

塗膜を加熱した時に、チョコレートのように流動するもの。そしてクッキーのように流動しないもの。これら2種類に分類されるのです。この違いが生じる原因を見てみましょう。

液体が固体になる乾燥・硬化過程に秘密があります。

塗料が乾く間に、塗膜になる樹脂成分の分子量が増大するか否かです。

クッキータイプになるのは化学反応で分子量が増大する塗料です。化学反応をしない塗料はチョコレートタイプになるのです。

化粧品のネイルエナメルは、チョコレートタイプの塗料です。速乾性で、容易に溶剤によって除去できることが特徴です。

屋根用の塗料には耐候性が必要です。この場合、丈夫な膜になるクッキータイプがオススメです。

ほとんどの水性塗料は塗膜になるポリマーが水中に粒子として分散しており、粒子同士の融着により連続した塗膜になります。