塗料はその形態から液状塗料と粉体状塗料に分けられます。

大半の塗料は液状です。溶剤型塗料、無溶剤型塗料、水性塗料があります。

各々の特徴を見ていきましょう。

溶剤型塗料は樹脂、硬化剤を溶剤に溶解し、顔料などを分散、混合した最も一般的な塗料です。乾燥性、塗装作業性に優れ、均質な塗膜が得られます。溶剤型塗料はその固形分濃度によって低固形分(約10%〜40%)、中固形分(約40%〜70%)、高固形分(約70%以上)塗料に分けられます。この固形分のパーセンテージはあくまでも目安です。塗料中のVOCが環境問題化する中、いかにして溶剤量を削減するかが塗料技術の最重要課題になっているのです。

無溶剤型塗料は溶剤を用いず100%固形分になる液状の塗料のことです。例えば、スチレンで希釈した不飽和ポリエステル樹脂塗料、アクリルモノマーとオリゴマーを混合した紫外線硬化塗料などがあげられます。

水性塗料は溶剤を水に置き換えた塗料です。水に溶解する水溶性樹脂を用いた塗料は塗膜性能が劣るため、通常は水に粒子状に分散した樹脂を用います。

代表的なところでは、建築用のエマルション塗料があります。これは0・1〜1マイクロメーター程度の粒径のポリマーエマルションを用いたものです。工業用途にもポリマー粒子分散型の水性塗料が多く用いられます。また、水性塗料であっても塗装作業性や成膜性向上のため少量の有機溶剤を用いることが一般的です。水性塗料では乾燥のコントロールが重要となってきます。

粉体塗料は固形樹脂と顔料を溶融・混練し、数十マイクロメーター程度の粒径になるように微粉粒した粉状の塗料です。粉体塗料は焼付時に溶融して均一膜をつくりますが、塗料そのものの凝集がなく、かつ、塗膜外観性が良好な塗料を得ることが課題の一つとなります。

このほか、固形樹脂と顔料を施工現場で溶融・混合して用いる道路標示塗料も粉体状塗料です。